
わが家では息子が生まれてからテレビを無くしました
皆さんのご家庭、特にリビングなど子どもが目にしやすい場所にテレビは置いていますか?
乳幼児向けの教育番組もたくさんあり、テレビを子育ての味方にしているご家庭も多いと思います。しかし、わが家はあえてテレビを無くした子育てを実践しています。
今回は0歳のときからテレビを全く見せないメリットについてご紹介いたします。
- テレビなし育児がおすすめの理由
- テレビなし育児のメリット
- デメリットはほとんどなし
- 実践するなら早いほうがいい
テレビなし育児の3つのメリット
子どもがテレビに触れないことはさまざまなメリットをもたらしますが、その中でも僕が特に子育てで大きいと感じたのは次の3つです。
- 集中力が身につく
- 想像力が身につく
- ことばの力が身につく
集中力が身につく

部屋のテレビが付いていると、どうしても行なっている作業が同時並行になってしまいます。
「絵本を読む+テレビを見る」「ご飯を食べる+テレビを見る」「ママの話を聞く+テレビを見る」…など、いわゆるマルチタスクになってしまいます。(言い換えると「ながら作業」ですね)
マルチタスクは、特に幼い子どもにとってかなりの負荷を与えます。もし、何をするにもテレビと同時並行、となってしまうとそれが当たり前になってしまい、注意力がない状況がその子の普通になる危険があります。
逆にテレビが無いと、絵本の時間は絵本に、ご飯の時間はご飯に集中するのが普通になります。一つのことに集中する、すなわちシングルタスク中心の生活は、将来の子どもの集中力に良い影響を与えてくれます。
想像力が身につく
絵本の場合、1ページ1ページに絵は書いてありますが、その絵は当然のことながら止まっています。
絵本では、その絵の前後を想像し頭の中で補完することが必要になります。

例えば「りんごが木から落ちた」という言葉と、りんごが木から落ちている最中の絵があったとします。
その絵からは、りんごが落ちる瞬間も、落ちて地面に着く瞬間も描かれていません。前後を補う力とは、止まった絵を頭の中で動かす力とも言い換えられます。
また、親子でたくさん話すことも、言葉から実際の世界を想像する力を育てることにつながります。
一方、テレビは良くも悪くも情報が全て揃っています。
先程のりんごの例だと、テレビの場合はりんごが木から落ちる瞬間も、落ちた後も、全部描かれているので想像をする隙を与えません。情報を一方的に与えられることで想像する習慣が身につきづらくなってしまいます。
ことばの力が身につく
2つめの想像力に近いのですが、テレビから離れることは、ことばの力の育成に良い効果を与えてくれます。
テレビを見てると、画面の向こうからお兄さん・お姉さんやキャラクターが一方的に話しかけてくれます。テレビの場合、言葉の情報も基本的には受け身になってしまいます。
一方テレビから離れ、親子の会話が中心になると対話が生まれ、言葉をどんどん吸収するようになります。
子どもが指差すものを親が答えてあげたり、いろんな擬音語を教えてあげることはことばの力をぐんぐん伸ばします。
絵本で語彙がさらに増える

- 普段使わないことばに触れられる
- 慣れ親しんだ親の声だから理解しやすい
親がことばをたくさん知らない、という不安な方は絵本の読み聞かせがオススメです。絵本を通して親が普段使わないことばにもたくさん触れられるので、語彙がどんどん増えてきます。
「絵本の読み聞かせは録音でもいい?」と思うおうちのかたもいるかもしれませんが、読み聞かせは親がしてあげるほうが効果が何倍もあります。
親の声はずっと聞いている慣れ親しんだ声。だから、子どもも安心して聞くことができます。
特にパパは読み聞かせ苦手と感じやすいと思いますが、ママの声とは違った楽しみがあるのでぜひ頑張ってみてください。
子育てパパが感じた2つの効果
実際に1年以上テレビを見せてこなかったのですが、肌で感じる大きな効果としては2つあります。
- 親子の関わりの時間が当たり前のものに
- 集中力が高いと感じる
親子の関わりの時間が当たり前のものに


毎日関わる時間があるから、子どもも懐いてくれている気がします!
テレビがないと、基本的に子どもを放置することはできません。
「ずっと子どもを見ていなければいけない」と感じるかたもいると思いますが、僕は親子の時間がたくさん生まれているのでとても満足しています。
当たり前のことですが、今日という日は二度と戻ってきません。1歳の今日という日は、将来取り戻したくても取り戻せない貴重な時間です。
絵本を一緒に読んだり、おもちゃで遊んだり、関わる時間が増えたことで親子の絆も確実に深まっていると思います。
集中力が高いと感じる


ひとりで絵本を黙々とめくっているときはびっくりしました!
絵本やおもちゃに集中して遊ぶ習慣がずっとついているので、1つのことに集中しているのが傍から見てもわかります。
ご飯のときはご飯に集中してくれるので、途中で飽きて食べるのをやめたこともありません。
集中力は気質かもしれませんが、テレビを見せていないことが影響していると夫婦で感じています。
テレビなし育児にデメリットはある?
テレビを見せないことでたくさんのメリットを感じてきましたが、個人的にデメリットだと思うこともありました。
しかし、うまくカバーすることで補えられます!
- 子どもの興味・知識が偏る危険→本や本物体験でカバー
- 子どもを放置できない→夫婦で協力してカバー
子どもの興味・知識が偏る危険→本や本物体験でカバー

テレビではたくさんの情報があるため、子どもが興味を示すものを発見するきっかけになりやすいです。
テレビを見せないということは、親が与える情報=子どもの情報となり、偏ってしまう可能性があります。
これを補うためには、子どもが興味のありそうな本をたくさん与えたり、博物館や科学館、動物園や水族館などの本物体験ができる場所に連れて行ってあげるのが有効です。
本を買ってあげるときも、幼いうちは偏らないように親が選んであげることを意識しましょう。
また、子どもがある程度自我を持ったら、家族で本屋に行ってみんなで本を選んでも◎
子どもを放置できない → 夫婦で協力してカバー
テレビを見せないということは、言い換えれば親が基本的には見ていてあげる必要があるということ。
これは、妻(あるいは夫)一人では到底できることではなく、夫婦の協力が必須です。
テレビなしの教育を進めていくのであれば、夫婦で教育に対する考え方をしっかり共有し、お互いに納得しなければいけません。そして夫婦のどちらかが疲れてしまったり、息抜きをしたい場合は、もう一方が面倒を見てあげるなどの協力が欠かせません。

わが家は子どもが生まれる前にテレビを見せるかしっかり話し合いました!

どちらかが疲れたら、もう片方がフォローする関係性が大事です!
これからもテレビは無しの育児を
テレビが100%悪いわけではないですが、これからの子どもの成長を考えるとメリットよりデメリットのほうが大きいかな、と個人的には思います。
テレビがある生活に子どもが慣れてしまうと、テレビを無くすのは一苦労です。テレビなし育児を実践したいと感じたら、早めに行動するのがいいでしょう。
わが家ではこれからもテレビなし育児を実践していこうと思います。
子どもが大きくなるにつれてどういう影響があるか、また記事にしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
映画はプロジェクタで見ています
基本的には大人はiPadなどで映像コンテンツを楽しんでいますが、映画は大画面でみたいもの。
わが家では週末の夜はプロジェクタを出して映画鑑賞をしています。

場所も取らないし、テレビより大画面で楽しめるのでおすすめです。